フリーランスエンジニア

SESからフリーランスエンジニアへ独立する方法を5つのステップで解説

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SESからフリーランスエンジニアへの独立って、実際どうやるの?
SESを抜けてフリーランスになりたいけど、何から始めればいいかわからない!

この疑問、SESエンジニアなら一度は頭をよぎると思います。

この記事では、SESからフリーランスエンジニアに独立する具体的な方法を解説します。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

この記事でわかること

  • SESとフリーランスの収入・契約の違い
  • 独立のタイミングを判断する3つの基準
  • 独立前に済ませる5つの準備ステップ
  • SES出身者がハマりやすい落とし穴と対策
著者について

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Web Engineer & AI Developer

ITエンジニア歴15年超。設計・実装・運用まで一気通貫でこなすエンジニア。最近はAIエージェント開発・今後のキャリアを軸に発信中。

AIエージェント開発
フルスタックエンジニア
インフラ構築・運用

SESとフリーランスエンジニア、何が変わるのか

「SESをやめてフリーランスになる」と一口に言っても、実際に何が変わるのかをきちんと理解していないと、独立してから「思っていたのと違う」となりがちです。

まずここを整理しておきましょう。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

SESとフリーランスエンジニアの違い

  • 雇用形態と収入構造の違い
  • フリーランスSESと完全フリーランスの違い
  • SES経験者がフリーランスで有利な理由

雇用形態と収入構造の違い

SESは、エンジニアが所属会社に雇われながら、クライアントの現場で業務を行う形態です。

契約はあくまで所属会社とクライアントの間で結ばれていて、エンジニア自身は関与しません。

そのため、クライアントが払っているお金の一部が所属会社のマージン(中間手数料)として抜かれ、残りが給与として支払われる仕組みです。

SESとフリーランスの収入の違いイメージ

  • SES:クライアント支払い80万円 → 会社マージン20〜30万円 → 手取り給与50〜60万円
  • フリーランス:クライアント支払い80万円 → エージェント手数料10〜15万円 → 手元65〜70万円

フリーランスに移行すると、会社マージンはなくなります。

ただし、エージェントを使えば手数料が発生しますし、社会保険・税金も全額自己負担になります。

「まるごと儲かる」わけではない点は、ちゃんと頭に入れておいてください。

フリーランスSESと完全フリーランスの違い

「フリーランス」という言葉をひとくくりにしがちですが、働き方は大きく2種類あります。

この違いを理解していないと、独立の準備の方向性がずれてしまうので、最初に整理しておきます。

種別 契約形態 働き方
フリーランスSES 準委任契約 現場常駐・エージェント経由が多い
完全フリーランス 請負契約・直接契約 成果物納品型・複数案件掛け持ち

SES出身者がまず目指しやすいのはフリーランスSESです。

現場常駐という働き方は変わらないので、独立後の生活リズムのギャップが小さいです。

完全フリーランス(請負型)は、自分でクライアントを開拓して成果物を納品するスタイルです。

自由度は高いですが、営業力・プロジェクト管理力が必要なので、最初の一歩としてはハードルが上がります。

SES経験者がフリーランスで有利な理由

SES経験者がフリーランスに移行するとき、思ったより多くの武器を持っています。

SES経験者がフリーランスで有利な点

  • 複数現場の経験:異なる業界・技術スタックでの実績が語りやすい
  • 現場の立ち回り:コミュニケーション・報連相・ドキュメント作成のスキルが身についている
  • 既存の人脈:過去の現場担当者・上司が最初の案件紹介につながることがある

「技術力はあるのに営業が苦手」というSES出身者は多いですが、現場で築いた人脈は営業をしなくていい最強の武器です。

私も最初の案件は、SES時代の現場で仲良くなった担当者からの紹介でした。

SESエンジニアがフリーランスエンジニアへ独立するタイミング

「いつ独立するか」は、SESエンジニアが一番悩む部分です。

「まだ早いかも」と先送りし続けて、気づいたら5年経っていた、という話もよく聞きます。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

SESからフリーランスへの独立タイミングの判断基準

  • 経験年数より「市場性スキル」があるかが大事
  • 副業・小案件で収入が取れているか
  • SESの現場人脈を活かせるか

経験年数より「市場性スキル」があるかが大事

「SESからフリーランスになるには3年の経験が必要」という話を聞いたことがあるかもしれません。

これは目安であって、絶対条件ではありません。

大事なのは経験年数ではなく、「今の市場で需要があるスキルを持っているか」です。

確認の方法はシンプルで、フリーランスエージェントの公開求人を眺めて、自分のスキルで応募できる案件が複数あれば市場性があると見ていいです。

逆に、経験5年でも「求人がほとんどない技術しかできない」なら独立はリスクが高くなります。

市場性スキルを確認する方法

  • レバテック・Midworksなどのエージェントサイトで自分のスキルで絞り込み検索
  • 案件が10件以上ヒットするなら独立を検討できるレベル
  • 案件単価の相場感も同時に確認できる

副業・小案件で収入が取れているか

在籍中に副業で1件でも案件を受注できているなら、フリーランス独立の大きな判断材料になります。

副業で月5万円でも稼げると、「自分でも案件が取れる」という実感が生まれて、独立への自信につながります。

逆に、副業で一度も案件を取れていないうちにいきなり独立すると、精神的にかなりきつくなります。

会社が案件を手配してくれるSES時代との落差が大きいので、まずは小さく試してみてください。

注意点

副業が会社の就業規則で禁止されている場合は事前確認が必要です。副業OKかどうか、または現在の現場(客先)との利益相反がないかも確認してください。

SESの現場人脈を活かせるか

SES経験者にとって、現場で築いた人脈は最初の案件獲得における最大の武器です。

「また一緒に仕事したい」と言ってくれた担当者が1人でもいれば、その人への連絡が独立後の最初の仕事になりえます。

もし「声をかけられそうな人がいない」と感じるなら、在籍中から少しずつ関係を育てておくのが現実的です。

フリーランス独立のタイミングについては、フリーランス独立のタイミング|踏み出すための5つの判断軸でも詳しく解説しています。

SESからフリーランスエンジニアが独立前に済ませる5つの準備

フリーランスエンジニアへの独立は、退職してから動くのではなく、在籍中に動き出すのが鉄則です。

準備できている状態で退職するのと、何も決まっていない状態で退職するのとでは、スタートの安心感がまったく違います。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

フリーランスエンジニアが独立前に済ませる5ステップ

  • 強みスキルと希望単価の整理
  • フリーランスエージェントへの複数登録
  • 開業届と青色申告の準備
  • 半年分の生活費の確保
  • 最初の案件を在籍中に確保
SESからフリーランスエンジニアへ独立する5ステップ

【ステップ1】強みスキルと希望単価を整理する

フリーランスに移行するとき、まず自分が「何で食べていくか」を明確にしておく必要があります。

SES経験者は複数の現場を経験している分、スキルが広く浅くなりがちです。

フリーランスとして市場に出るなら、「自分の強み3つ」に絞って整理するのが有効です。

スキル整理のポイント

  • 得意な言語・フレームワーク(例:React, Python, Javaなど)
  • 業界・ドメイン知識(例:金融系、EC系など)
  • ポジション(例:バックエンド寄り、インフラ寄りなど)

あわせて、エージェントサイトの公開案件で希望単価の相場感を確認しておきましょう。

自分のスキルに対して高すぎる単価設定をすると案件が決まらず、低すぎると独立の意味が薄れます。

【ステップ2】フリーランスエージェントに複数登録する

フリーランスSESを目指すなら、エージェントへの登録は独立前から動いておくのが正解です。

1社だけに絞ると紹介案件の幅が狭くなるので、最低3社に登録して比較することをすすめます。

エージェントとの面談では、以下を確認しておくと後悔が少ないです。

エージェント面談で確認しておくこと

  • 自分のスキルで紹介できる案件数と単価帯
  • 稼働開始までのリードタイム(〇月からの案件が探せるか)
  • 手数料率(エージェントによって異なる)

【ステップ3】開業届と青色申告の準備をする

フリーランスになったら、税務署に開業届を提出するだけで個人事業主として活動できます。

手続き自体は複雑ではありませんが、同時に青色申告の申請もしておくことを強くすすめます。

青色申告のメリット

  • 国税庁が定める最大65万円の特別控除が受けられる(e-Tax申告の場合)
  • 赤字を3年間繰り越せる
  • 家族への給与を経費にできる(青色事業専従者給与)

確定申告の管理には、freeeやマネーフォワードクラウド確定申告などの会計ソフトを最初から使うのが楽です。

後から整理しようとするとかなりしんどいので、稼働スタートと同時に経費管理を始めてください。

【ステップ4】半年分の生活費を手元に用意する

フリーランスSESの場合、案件が決まってから稼働開始まで1〜2ヶ月かかることがあります。

さらに、請求から入金までのサイクルが翌々月払いになりやすいため、収入が安定するまでに3〜4ヶ月かかるのが普通です。

注意点:資金計画のリアル

退職後すぐに収入はゼロになります。社会保険の切り替え・国民年金への加入・健康保険料の増加も重なるため、生活費の目安は「月の支出×6ヶ月分」を最低ラインとして用意してください。

【ステップ5】最初の案件を在籍中に確保する

独立成功のカギは、退職する前に最初の案件を確保してしまうことです。

「退職してからゆっくり探す」という人もいますが、収入ゼロの状態で案件を探すのは思ったより焦ります。

エージェントには「〇月から稼働可能」と伝えてスケジュールを押さえ、内定が出た状態で退職の手続きを進めるのが理想的な流れです。

最初の1案件さえ決まってしまえば、あとは動きながら調整できます。

フリーランスエンジニアの始め方の全体像については、フリーランスエンジニアの始め方|独立準備から案件獲得まででも詳しく解説しています。

フリーランスエンジニアがSESから独立してハマる3つの落とし穴

SESから独立したフリーランスエンジニアが、最初の1年でつまずくパターンは大体決まっています。

私自身がハマったもの、周囲で見てきたものをまとめました。

ここでは、以下の内容について詳しく解説します。

SESから独立してハマりやすい落とし穴

  • マージンがなくなる=全額儲かる、という誤解
  • 単価だけ追いかけて仕事がとれなくなるパターン
  • 最初の案件が決まって安心して営業をやめてしまう
SESから独立してハマりやすい3つの落とし穴

「マージンがなくなる分だけ儲かる」は半分だけ本当

SESをやめてフリーランスになれば、会社のマージンがなくなる分だけ収入が上がる——これは事実ですが、見落としてはいけない支出もあります。

フリーランス独立後に増える支出

  • 社会保険料の全額自己負担(会社負担分がなくなる)
  • 国民年金への切り替えと保険料の増加
  • エージェント手数料(案件単価の10〜20%程度)
  • 確定申告・会計ソフト・ツール代などの経費

「単価が上がった分そのまま手取りが増える」とは限りません。

年収ベースで比較して、実際にどれだけ改善するかを計算してから動くのが正解です。

単価だけ上げようとすると仕事がとれなくなる

フリーランスになったからには単価を上げたい、という気持ちは当然です。

ただ、実績のない状態で最初から高単価を狙いすぎると、案件が決まらずに空白期間が生まれてしまいます。

最初の案件は、「実績を作るための1案件」と割り切って考えるのが現実的です。

最初から相場より20〜30万高い単価を提示して決まらないより、まず1件こなして実績を作り、次の更新や次案件で交渉するほうが結果的に単価が上がります。

単価交渉のタイミング

  • 初回案件:相場±5万円の範囲で受けて実績を作る
  • 契約更新時:現場での評価を踏まえて5〜10万円の交渉をする
  • 次案件:実績を武器にして最初から高めの単価を提示する

最初の案件が決まると安心して営業活動をやめてしまう

SES時代は会社が案件を手配してくれていたので、「次の案件どうしよう」という感覚がなかった人が多いです。

フリーランスになると、案件が終わったら自分で次を探さなければいけません。

よくあるミスは、最初の案件が始まって安心してしまい、契約終了の1〜2ヶ月前になって焦って動き始めるパターンです。

案件が順調なときこそ、次の手を打っておくのがフリーランスとして長く続けるための感覚です。

具体的な案件の継続獲得方法については、フリーランスエンジニアの営業方法5選|案件が途切れない秘訣を参考にしてください。

よくある質問

Q:SESからフリーランスになるには何年の経験が必要ですか?

A:経験年数の目安は「3年以上」とよく言われますが、必須条件ではありません。市場で需要があるスキルを持っているかのほうが重要です。エージェントサイトで自分のスキルで案件検索をしてみて、複数件ヒットするなら独立を検討できる段階です。

Q:SESのまま副業でフリーランス案件を受けていいですか?

A:会社の就業規則によります。副業禁止の規定がなければ基本的には問題ありませんが、現在の現場(客先)との利益相反がないかも確認してください。不安な場合は、同業他社以外のジャンルで小さく始めるのが安全です。

Q:フリーランスSESと完全フリーランス、どちらが向いていますか?

A:SES出身者にはフリーランスSESから始めることをすすめます。エージェントが案件を紹介してくれるため営業の負担が少なく、現場常駐という働き方も慣れ親しんだスタイルです。完全フリーランス(請負型)は、実績と人脈を積んでからシフトする流れが多いです。

まとめ

SESからフリーランスエンジニアへの独立は、正しい順序で動けば難しくありません。

SES独立の5ステップ まとめ

  • 【ステップ1】強みスキルと希望単価を整理する
  • 【ステップ2】フリーランスエージェントに複数登録する
  • 【ステップ3】開業届と青色申告の準備をする
  • 【ステップ4】半年分の生活費を手元に用意する
  • 【ステップ5】最初の案件を在籍中に確保する

大事なのは「退職してから動く」のではなく、「在籍中に準備を完成させてから退職する」流れです。

フリーランスSESから始めて、実績を積んだあとに完全フリーランスへシフトするのも、リスクを下げる現実的な選択肢です。

AI時代のフリーランスの働き方全般については、フリーランスのAI活用総まとめ|副業・効率化・生存戦略まで全解説もあわせて読んでみてください。

さて、あなたがSESを抜けてフリーランスになりたいと思ったのは、なぜでしょうか。その動機をもう一度見つめ直すと、独立のタイミングと準備の優先順位が自然と見えてくるはずです。