Claude Code

AntigravityとClaude Codeの違いを初心者向けに解説!

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「AntigravityとClaude Codeって何が違うの?」
「比較して自分に合うほうを選びたい!」

どちらもコードを読んで書き換えてくれるツールですが、設計の発想がかなり違います。しかも料金の説明が記事によってバラバラで、調べるほど混乱することも……。

違いは「同時に何体のエージェントを動かすか」です。Antigravityは複数を並列で走らせる司令塔、Claude Codeは1つと深く付き合う相棒だと考えるとつかみやすくなります。

この記事でわかること

  • AntigravityとClaude Codeの設計思想がどう違うのか
  • 公式と各記事で食い違っている料金の実態
  • 提供形態・並列実行・モデルなど5つの軸での比較
  • Gemini CLIから移ってきた人がつまずくところ
著者について

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Web Director|Engineer

ITエンジニア歴15年超。設計・実装・運用まで一気通貫でこなすエンジニア。最近はAIエージェント開発・今後のキャリアを軸に発信中。

AIエージェント開発
フルスタックエンジニア
インフラ構築・運用

AntigravityとClaude Codeの違いは「エージェントの数」にある

まずは両者が何をするツールなのかを整理して、違いが最も出るポイントを見ていきましょう。

AntigravityとClaude Codeの違いの全体像

  • それぞれの開発元と提供のかたち
  • 司令塔として複数を動かすか、1つと深く付き合うか
  • 「任せ方」に3つ目の型が加わった

AntigravityとClaude Codeはそれぞれ何をするツールなのか

AntigravityはGoogleが出しているエージェント開発プラットフォームです。

公式は「agent-first era(エージェントが前提の時代)」のための基盤だと説明していて、単なるコード補完ツールとは位置づけが違います。

提供のかたちが4つある点も特徴でしょう。デスクトップ版のAntigravity 2.0、ターミナル用のCLI、Python向けのSDK、そしてIDE。

Antigravityの4つの入り口

  • Antigravity 2.0:複数のローカルエージェントをまとめて管理する司令室
  • Antigravity CLI:ターミナルから使う形式
  • Antigravity SDK:Pythonで独自エージェントを組む
  • Antigravity IDE:エディタごと用意された形式

一方のClaude CodeはAnthropic製で、ターミナルが出発点になっています。

VS CodeやJetBrains、デスクトップアプリ、ブラウザでも動きますが、どれも「同じセッションを別の場所で続ける」ための入り口という位置づけですね。

項目 Antigravity Claude Code
開発元 Google Anthropic
位置づけ エージェント開発プラットフォーム コーディングエージェント
出発点 エージェントの司令室 ターミナル

やれること自体は近いところにあります。コードベースを読んで複数ファイルを書き換え、テストを走らせ、コミットまで作る。この流れはどちらも同じでしょう。

だからこそ機能表を並べても差が見えません。判断の材料になるのは、次に見る設計の発想のほうです。

司令塔として複数を動かすか、1つと深く付き合うか

やれることを並べると重なる部分が多いので、設計の発想で見たほうが違いがはっきりします。

司令塔型と対話型の動き方

Antigravityは複数のエージェントを同時に走らせて、それを人が管理する前提で組まれています。会話をプロジェクト単位でまとめたり、実行を予約したりできるのもそのためでしょう。

Claude Codeは逆に、1つのセッションに文脈を積み上げていく形です。同じ会話のなかで方針を修正しながら進めます。

設計思想の違い

  • Antigravity:複数のエージェントを並べて、進捗を見ながら差配する
  • Claude Code:1つのエージェントと対話しながら、文脈を深めていく

ここで注意したいのは、これが「速さ」の差ではないところです。並列で動かせば必ず速いわけではありません。

分解できるタスクが手元にあるかどうかで決まります。分解しにくい仕事を無理に並列化すると、統合に時間を取られるでしょう。

Claude Code側にもサブエージェントの仕組みはあります。詳しくはClaude Codeのサブエージェント活用術で扱いました。

「任せ方」に3つ目の型が加わった

以前Claude CodeとCodexの違いを書いたとき、違いは性能ではなく「任せ方」にあると整理しました。

対話しながら積み上げるのがClaude Code、仕様を渡して離席するのがCodex。この2つの型で説明がついていたんですね。

そこにAntigravityが入ると、3つ目の型が必要になります。自分は手を動かさず、複数のエージェントを差配する型です。

任せ方の型 代表的なツール 向いている状況
対話型 Claude Code 方針が固まっておらず、話しながら決めたい
非同期委譲型 Codex 仕様が固まっていて、投げて離席したい
司令塔型 Antigravity 独立した作業が複数あり、同時に進めたい

この3つのどれで普段仕事をしているかを考えると、選択が早く決まるはずです。

見分け方は簡単で、直近1週間の作業を思い出してみてください。同時に走らせたかった作業が何本あったでしょうか。

ゼロなら司令塔型のツールは持て余します。3本以上あるなら、並列の仕組みがそのまま効いてくるはずです。

型を取り違えたときに起きること

司令塔型のツールを対話型の使い方で動かすと、「エージェントを1体だけ立てて話しかける」形になります。それ自体は動きますが、わざわざ司令室を開く意味がありません。ツールが物足りなく感じる原因は、性能ではなく型の不一致であることが多いです。

私の場合は対話型が8割、司令塔型が2割といったところでしょうか。書きながら考える仕事が多いので、並列化できる場面がそもそも少ないんですよね。

Antigravityは本当に無料なのか|Claude Codeとの料金比較

ここがいちばん混乱しやすいところです。調べると金額の説明が記事ごとに食い違っていて、どれが正しいのか判断しづらくなっています。

AntigravityとClaude Codeの料金の読み解き方

  • 公式の料金と、記事でよく見る料金が違う理由
  • Claude Codeの料金体系と無料プランの扱い
  • 費用で選ぶときに実際に見るべきところ

公式サイトの料金と、記事でよく見る料金が違う理由

Antigravityの公式サイトには、開発者向けについて「Available at no charge」(無償で利用できる)と書かれています。

ところが日本語の比較記事を読むと、「無料/Pro $20/Ultra $100/$200」という区分が並んでいることが多いでしょう。

どちらかが嘘というわけではありません。指している対象が違います。

Available at no charge(無償で利用できます)

出典:Google Antigravity 公式サイト

$20や$100という金額は、Antigravityの利用料ではなくGoogleのAIサブスクリプションの区分を指しているとみられます。上位のモデルをたくさん使いたい場合に効いてくる枠ですね。

つまり「Antigravityを触ってみる」だけなら費用はかからないと読むのが実態に近いでしょう。ただし利用量の上限や組織向けの扱いは変わりやすいので、契約前に公式で確認してください。

料金の表記を読み分ける

  • 公式の「無償」:Antigravityというツール自体を使うための費用
  • 記事の$20〜$200:上位モデルを多く使うためのGoogle AIサブスクの区分
  • 触って試す段階なら前者だけを見ればよい

この食い違いが起きるのは、Googleが同じ名前のサブスクリプションで複数の製品をまとめて扱っているからだと考えられます。

記事を書く側がツール本体の料金とサブスクの区分を混ぜてしまうと、読者には「無料なのか$20なのか」がわからなくなるわけですね。

迷ったときは公式サイトの表記を優先してください。二次情報の金額は、書かれた時点のサブスク構成に引きずられている可能性があります。

Claude Codeの料金体系

Claude CodeはClaudeのサブスクリプションに含まれる形で提供されています。

ここで1つ、比較記事でよく見かける誤りを訂正しておきましょう。「Claude Codeには無料枠がない」と書かれていることがありますが、公式の料金ページではFreeプランにもClaude Codeが含まれます。

プラン 月額(月払い) Claude Code
Free $0 含まれる(ターミナル版)
Pro $20(年払い $17) 含まれる
Max 5x / 20x $100〜 含まれる
Team Standard $25/人(年払い $20) 含まれる

※2026年8月時点の公式料金です。プランは変わるので、契約前に公式ページで確認してください。

ただし無料プランで使えるのはターミナル版までで、デスクトップアプリとWeb版は有料サブスクリプションが必要になります。

無料プランで使える範囲

  • ターミナル版は無料プランでも動く
  • デスクトップアプリとWeb版は有料サブスクリプションが必要
  • 使用量の上限は早く来るため、実務で回すなら課金が前提になる

上限もかなり早く来るため、無料プランは「動くかどうかを確かめる」用途と割り切ったほうが気が楽でしょうね。

Proで足りるかどうかは使用時間で決まります。1日1〜2時間なら収まりますが、半日まわすと上限に当たるはずです。

上限に当たると時間をおくまで使えません。締め切り前にこれが来るとつらいので、業務で使うならMaxを視野に入れておいたほうが安全でしょう。

費用で選ぶときに実際に見るべきところ

月額の数字を並べても、実は判断材料になりません。効いてくるのは上限に当たる頻度のほうです。

同じ$20でも、1日1時間しか使わない人と半日まわす人ではまったく体験が違います。前者は余りますし、後者は途中で止まるでしょう。

両方とも無料で試せる入り口があるので、まず使ってみて上限を体感するのが確実な選び方です。

料金を比べるときに気をつけたいこと

AIコーディングツールの料金は、この1年で何度も改定されています。金額を断定している記事ほど、更新日を確認してから読んだほうが安全でしょう。相場の全体像はAIコーディングの費用相場にまとめてあります。

もうひとつ、金額そのものより効いてくる観点があります。浮いた時間を別の仕事に回せているかです。

月$20を回収するには、時給3,000円なら月あたり62分の短縮で足ります。営業日20日で割れば1日3分ですね。

ただし短縮した3分がそのまま休憩に消えるなら、会計上の回収は起きていません。空いた時間の行き先まで決めておくと、ツール代の説明もしやすくなります。

AntigravityとClaude Codeを5つの軸で比較する

機能面の違いを5つに絞って見ていきます。どちらが優れているかではなく、どう違うかという視点で整理しましょう。

AntigravityとClaude Codeを比べる軸

  • 提供形態|4点セットとターミナル起点
  • 並列実行|複数エージェントの同時稼働
  • 使えるAIモデル
  • ブラウザ内蔵とスケジュール実行
  • 既存の開発フローへの組み込みやすさ

【軸1】提供形態|4点セットとターミナル起点

Antigravityはデスクトップ・CLI・SDK・IDEの4形態が最初から揃っています。

用途に応じて入り口を選ぶ設計で、SDKがある点は他のツールにあまりない特徴でしょう。Pythonで自前のエージェントを組めます。

Claude Codeはターミナルが本体で、そこから各環境へ広がる形です。同じ設定とCLAUDE.mdがどの入り口でも効きます。

入り口の考え方の違い

  • Antigravity:用途ごとに最適な形態を選ぶ(司令室・CLI・SDK・IDE)
  • Claude Code:1つのセッションを、場所を変えて持ち運ぶ

どちらが便利かは働き方によります。作業場所が固定なら前者の選択肢の多さは効きませんし、移動が多いなら後者の持ち運びが効くでしょう。

SDKの有無は、チームで仕組み化したい人には効いてくる差です。自前のエージェントを業務フローに埋め込めます。

ただし作るには手間がかかります。まず既製の形態で足りるかを確かめてから、必要になった段階で検討すれば十分ですね。

【軸2】並列実行|複数エージェントの同時稼働

Antigravityの中心的な機能が、複数のローカルエージェントを並列で動かす仕組みです。

2.0がその司令室にあたり、どのエージェントが何をしているかを一覧で見ながら進められます。会話をプロジェクト単位でまとめる機能もありますね。

Claude Codeもサブエージェントを立てて分担させられますが、発想が少し違います。あくまで1つのセッションから枝分かれする形です。

並列実行で見落としやすいこと

エージェントを増やすほど速くなるわけではありません。並列化の効果は「独立したタスクがいくつあるか」で決まります。同じファイルを複数のエージェントが触ると、統合のほうに時間を取られるでしょう。

ここは向き不向きがはっきり出るところです。調査を同時に走らせたい人には効きますし、1本の機能を作り込む人にはあまり関係がありません。

並列で動かすなら、作業を渡す前に担当範囲を切っておく必要があります。ここを曖昧にしたまま3体走らせると、同じ場所を3回書き換えられて終わりです。

司令塔型が向くかどうかは、ツールの性能ではなくタスクを分解する側の準備で決まるところがあります。

【軸3】使えるAIモデル

Antigravityで使えるのはGemini系が中心です。公式にはGemini 3.7 FlashやGemini 3.6 Flashといったモデル名が並んでいます。

記事によっては「Claude系やGPT系にも切り替えられる」と書かれているものもあり、対応範囲は動いている最中とみられますね。

Claude CodeのほうはClaudeのモデルを使う形です。使い分けの自由度でいえばAntigravity側が広いでしょう。

項目 Antigravity Claude Code
中心となるモデル Gemini系 Claude系
切り替えの自由度 広い(対応範囲は変動中) Claudeのモデル内で選ぶ
コンテキストウィンドウ 最大100万トークン規模 最大100万トークン規模

もうひとつ、モデルとセットで見ておきたいのがコンテキストウィンドウの大きさです。一度にどれだけの情報を読み込めるかを示す数字ですね。

どちらも最大100万トークン規模まで扱えると各所で説明されています。これは大きめのコードベースを丸ごと読ませても収まる水準でしょう。

ただし読み込める量と、読み込んだ内容を正確に扱えるかは別の話です。コンテキストが大きいほど、渡す情報を絞る設計が効いてきます。

モデルの選択肢をどう評価するか

  • 複数モデルを切り替えたい人には選択肢の広さが利点になる
  • 1つのモデルの癖に慣れたい人には、切り替えは負担にもなる
  • モデルの世代交代は速いので、現時点の優劣で決め打ちしないほうが安全

正直なところ、モデルの性能差は数か月で入れ替わります。ここを決め手にしないほうがいいと考えています。半年後にどちらが速いかは、いま誰にもわからないからです。

【軸4】ブラウザ内蔵とスケジュール実行

Antigravityには、エージェントがブラウザを操作しながら進める仕組みが載っています。

公式が「browser-in-the-loop agents」と呼んでいる機能ですね。画面を見て確認しながら作業を進める用途に効きます。

実行を予約しておける点も特徴でしょう。決まった時刻に走らせたい処理を仕込めます。

定期実行はどちらにもある

  • Antigravity:スケジュール実行を標準で持つ
  • Claude Code:クラウド側で走る定期実行の仕組みを持ち、朝のレビューや夜間のCI分析を自動化できる

差が出るのはブラウザ操作のほうです。フロントエンドの見た目を確認しながら直したい場面では、Antigravityの内蔵ブラウザが素直に効きます。

スクリーンショットを撮って渡す往復がなくなるぶん、確認の手数が減るわけですね。デザインの微調整を繰り返す作業とは相性がいいでしょう。

逆にサーバーサイド中心の開発だと、この機能の出番はあまりありません。自分の作業がどれだけ画面に依存しているかで評価が変わります。

【軸5】既存の開発フローへの組み込みやすさ

すでに動いているチームに入れる場合は、この軸がいちばん重くなります。

Claude Codeはターミナルから使えるので、CIやスクリプトに混ぜやすい形です。パイプでつないだり、GitHubの自動レビューに組み込んだりできます。

AntigravityもCLIとSDKがあるため同じことはできますが、本領はデスクトップの司令室のほうにあるでしょう。

観点 Antigravity Claude Code
出発点 エージェントの司令室 ターミナル
並列実行 中心機能 サブエージェントで対応
ブラウザ操作 内蔵 外部連携で対応
CIへの組み込み CLI・SDKで可能 CLIが本体なので素直
主なモデル Gemini系 Claude系

組み込みやすさで選ぶなら、いま使っているのがターミナルかGUIかを基準にすると外しません。手に馴染んだ場所から離れないほうが続きます。

チームに入れる場合は、既存フローを変えずに済むほうが定着します。新しい画面を開く習慣を全員に求めるのは、思っている以上に難しいところです。

まず1人が試して、効果が見えてから広げる。この順番のほうが、いきなり全体導入するより失敗が少ないでしょう。導入して使われないツールほど、あとで説明に困るものはありません。

Gemini CLIから来た人がAntigravityでつまずくところ

Gemini CLIを使っていた人がAntigravityに触ると、いくつか戸惑う点が出てきます。ここは名前の変化が絡むので、整理しておきましょう。

Gemini CLIから移るときの確認点

  • Gemini CLIとAntigravity CLIはどういう関係なのか
  • 無料枠の感覚をそのまま持ち込むと合わない
  • Antigravity本体とCLIは別物として捉える

Gemini CLIとAntigravity CLIはどういう関係なのか

Antigravity CLIは、Gemini CLIの後継にあたる位置づけで語られることが多いツールです。

実際、複数の比較記事が「Antigravity CLI(旧Gemini CLI)」と併記しています。名前が変わったうえに、Antigravityという大きな枠組みの一部に入った形ですね。

Gemini CLIとAntigravityの関係

この経緯はGemini CLIの使い方|無料枠は本当に終わったのかで詳しく追いました。

名前で検索すると情報が混ざります

「Gemini CLI」で調べると改名前の記事が、「Antigravity」で調べると本体の記事が出てきます。同じツールの話なのに、書かれている時期によって前提が違うので注意してください。料金や無料枠の記述はとくに古いものが残りやすいところです。

無料枠の感覚をそのまま持ち込むと合わない

Gemini CLIは無料で使える範囲の広さで注目されたツールでした。その感覚のままAntigravityに来ると、少しズレが出ます。

無料枠が広いこと自体が話題になっていたので、そこを目当てに使い始めた人も多いでしょう。私もその一人でした。

公式が「無償で利用できる」と書いているのは事実ですが、上位モデルを大量に使う前提だとサブスクリプションの話が絡んできます。

Gemini CLI時代との感覚の差

  • 「無料で始められる」点は引き継がれている
  • ただし上位モデルを大量に使う前提だとサブスクの話になる
  • 無料枠の広さを売りにしていた頃の記述は、そのままでは当てはまらない

無料で始められることと、無制限に使えることは違います。ここは他のツールと同じでしょう。上限の位置だけは自分の使い方で測っておいてください。

実際に触ってみて、どのくらいで上限に届くかを自分の使い方で測るのが確実です。

Antigravity本体とCLIは別物として捉える

いちばん混乱しやすいのが、Antigravityという言葉が指す範囲です。

CLIだけを指す場合もあれば、司令室・SDK・IDEを含めた基盤全体を指す場合もあります。記事によって使い分けが曖昧なんですね。

Gemini CLIから来た人は、まずCLIだけを触ることになるでしょう。その段階では「ターミナルのツールが新しくなった」という感覚に近いはずです。

言葉の指す範囲を分けて考える

  • Antigravity CLI:ターミナルで動く単体のツール(Gemini CLIの延長で捉えてよい)
  • Antigravity(プラットフォーム):司令室・SDK・IDEを含む枠組み全体
  • 比較記事を読むときは、どちらの話をしているかを先に見分ける

この区別がつくと、Claude Codeと比べるときも話が整理しやすくなります。CLI同士を比べるのか、基盤全体と比べるのかで結論が変わるからです。

CLI同士なら、差はそれほど大きくありません。どちらもターミナルでコードを読み書きするツールですから。

基盤全体で比べると話が変わります。司令室と並列管理まで含めたAntigravityは、Claude Codeとは目的の置き方が違うからでしょう。

AntigravityとClaude Codeの選び方と併用

ここまでの違いを踏まえて、選び方と併用のしかたを整理します。

AntigravityとClaude Codeの選び分け

  • Antigravityが向いている人の条件
  • Claude Codeが向いている人の条件
  • 両方を併用するときの役割分担

Antigravityが向いている人

独立したタスクが同時にいくつも走る働き方なら、Antigravityが噛み合います。

調査を3本並行させたい、複数のリポジトリに同じ修正を入れたい。そういう場面で司令室の一覧性が効いてくるでしょう。

どのエージェントがどこまで進んだかを1画面で追えるのは、思った以上に効きます。並列で動かすほど、状況把握そのものが仕事になるからです。費用をかけずに始めたい人にも入りやすいはずですね。

Antigravityを選ぶ判断材料

  • 分解できるタスクが常に複数ある
  • ブラウザで見た目を確認しながら直す作業が多い
  • GUIで進捗を見ながら進めたい
  • Gemini系のモデルを中心に使っている
Antigravityのメリット Antigravityのデメリット
複数の作業を同時に走らせられる タスクを分解できないと活きない
開発者向けは無償で試せる 司令室を見に行く手間が増える
ブラウザ内蔵で見た目の確認が速い 名称と枠組みの変化が速い

逆に、1本の機能をじっくり作り込む働き方だと、並列の仕組みは持て余すかもしれません。

メリットとデメリットを並べると、「分解できる仕事があるか」の一点にほぼ集約されます。ここが埋まっていれば強く効きますし、埋まっていないと機能が余ります。

Claude Codeが向いている人

既存のコードに手を入れる時間が長い人には、Claude Codeが合います。

プロジェクトの書き方に寄せてくれるので、レビューで浮きにくい差分が出てくるんですよね。改修やリファクタリングと相性がいいところです。

ターミナル中心で作業している人にも自然でしょう。CIやスクリプトへの組み込みも素直に進みます。パイプでつないで使えるのは、他のツールにない気楽さですね。

Claude Codeを選ぶ判断材料

  • 既存コードの改修・デバッグが多い
  • 作りながら仕様を詰めていくことが多い
  • ターミナルとエディタを行き来する作業スタイル
  • 日本語でのやり取りの精度を重視する
Claude Codeのメリット Claude Codeのデメリット
既存コードの慣習に馴染む差分が出る 無料プランの上限が早い
CIやスクリプトに組み込みやすい 並列で数をこなす用途には向かない
セッションを別の場所へ持ち運べる ターミナルに抵抗があると入り口が硬い

入り口はClaude Codeの使い方まとめ|初心者向けに詳しく解説にまとめました。

メリットの側は、既存コードに馴染む差分が出てくることに尽きます。レビューを通す回数が多い人ほど、この効き目を実感しやすいでしょう。

両方を併用するときの役割分担

どちらか一方に決める必要はありません。片方が無償で試せる以上、併用のハードルはかなり低いところです。

併用を始める前に決めること

2つ動かすなら、どちらの指示ファイルを正本にするかを最初に決めてください。両方を更新し続ける運用は長続きしません。片方を基準にして、もう一方はそこを参照する短い記述だけにしておくと崩れにくくなります。

分け方の目安は、広げる作業をAntigravity、詰める作業をClaude Codeに寄せる形でしょう。

調査や下調べを並列で走らせて材料を集め、そこから先の実装と修正を1つのセッションで詰めていく流れですね。

材料集めは分解しやすく、実装は分解しにくい。この性質の違いが、そのまま役割分担の根拠になります。

作業 寄せる先 理由
調査・下調べ Antigravity 独立して並列に走らせやすい
複数リポジトリへの横断修正 Antigravity 同じ作業を同時に配れる
既存コードの実装・修正 Claude Code 分解しにくく、文脈の積み上げが要る
相互レビュー どちらでも 書いた本人以外の視点が入る

ただし2つ動かすなら、機密情報の線引きだけは先に決めてください。社内コードをどこまで外に出してよいかは、ツールを増やす前に確認しておく必要があります。

指示ファイルの二重管理にも注意が必要でしょう。片方を正本と決めて、もう一方はそこを参照する短い記述だけにしておくと崩れにくくなります。

更新のたびに2箇所直す運用は、だいたい長続きしません。どちらを基準にするかを最初に決めておくのが結局いちばん楽です。

AntigravityとClaude Codeの比較に関するよくある質問

Q:Antigravityは無料でどこまで使えますか?

A:公式サイトは開発者向けに「無償で利用できる」と明記しています。触って試す段階で費用はかかりません。

ただし上位モデルを大量に使う場合はGoogleのAIサブスクリプションが絡みます。利用量の上限は変わりやすいので、公式ページで最新を確認してください。

比較記事に出てくる$20や$100という数字は、このサブスクの区分を指していることが多いところです。ツール自体の利用料と混同しないようにしてください。

Q:AntigravityとClaude Codeは併用できますか?

A:できます。別々のツールなので、同じプロジェクトで両方動かしても問題ありません。

調査や横断作業をAntigravity、既存コードの実装と修正をClaude Codeに寄せる分け方が扱いやすいでしょう。指示ファイルの正本だけは先に決めておいてください。

Q:Gemini CLIはもう使えないのですか?

A:Antigravity CLIが後継として位置づけられており、名前と枠組みが変わりました。

移行の経緯と無料枠の変化については、別記事で時系列を追っています。古い記事は改名前の前提で書かれているため、更新日を見てから読むことをおすすめします。

ターミナルで使う分には、これまでと近い感覚で扱えるはずです。大きく変わるのは、その上に司令室やSDKが乗った点でしょう。

Q:初心者はどちらから始めるべきですか?

A:どちらでも構いません。ファイルを読ませ、指示を書き、差分を確認するという流れは共通しているからです。

強いて言えば、費用をかけずに始めやすいのはAntigravity。ターミナルに慣れたいならClaude Codeのほうが素直に進みます。

どちらも2週間ほど使えば、自分に合う任せ方が見えてきます。読んで決めるより、触って決めるほうが早いところです。

まとめ

AntigravityとClaude Codeの違いは、同時に動かすエージェントの数にありました。

複数を並べて差配するのがAntigravity、1つと深く付き合うのがClaude Code。この軸で見ると、機能表を眺めていたときより判断がはっきりします。

料金については、公式の「無償で利用できる」という記述と、記事で見かける$20や$100が別のものを指している点に注意してください。

この記事の結論

  • 違いは性能ではなく、同時に動かすエージェントの数
  • 分解できるタスクが複数あるならAntigravity、1本を詰めるならClaude Code
  • Antigravityは開発者向けに無償で試せると公式が明記している
  • Gemini CLIから来た人は、CLIと基盤全体を分けて捉える

どちらも試すコストは低いので、読んで決めるより触って決めるほうが早いでしょう。片方は公式が無償と明記していますし、もう片方も無料プランで動きます。

2週間ほど使えば、自分がどの型で仕事をしているかが見えてきます。そこまでくれば、比較記事を読み返す必要はもうありません。

あなたの仕事は、同時に走らせられる形に分解できるでしょうか。それとも、1本を深く掘るタイプでしょうか。そこがはっきりすれば、選ぶツールは自然に決まりますよ。

ここまでの内容を一人で回せるようになったら、次は同じやり方をチームや社内に広げる段階に入ります。体系立てて学び直したい方や、研修という形で社内に展開したい方は、社会人におすすめの生成AI研修スクール|スクール6校を比較を参考にしてみてください。