COBOLエンジニアの需要は2025年以降もある?将来性を詳しく解説

2025年4月13日日曜日

COBOL


「えっ、COBOLってまだ使われてるの?」

実は、2025年以降もCOBOLエンジニアの需要はじわじわ続きます

時代遅れなんて言わせない。銀行や保険、政府系のシステムは今もCOBOLで動いています。しかも2025年は“人手不足の崖”とも呼ばれていて、むしろCOBOLエンジニアの価値は上がるかもしれません。

「レトロなのに将来性あり?」と気になった方、ちょっとのぞいていきませんか?

この記事でわかること

  • 2025年以降もCOBOLエンジニアが必要とされる理由

  • 現場で実際に使われているCOBOLの仕事内容

  • 初心者がCOBOLを学ぶべきか判断するポイント

  • 未経験から目指すためのステップと学習法

  • 年収や求人のリアルなデータと動向

COBOLエンジニアの需要は2025年になくなる?【結論:すぐにはなくならない】

「2025年にCOBOLエンジニアの仕事は消えるの?」という疑問に、真っ正面からお答えします。結論は“なくなりません”

たしかに、新しい開発ではJavaやPythonの方が人気です。クラウドやAIなどの最新技術と比べれば、COBOLは古く感じるかもしれません。でも、それだけで仕事が消えるほど単純ではありません

背景には「2025年の崖」と呼ばれる社会問題があります。多くの企業が長年使ってきた古いシステムを、どうしても維持・改修しなければならないのです。その中心にあるのが、COBOLで書かれたプログラムです。

レガシーシステムを扱える人が少ない今、COBOLが読めるエンジニアの需要はむしろ増加中。移行にも保守にもCOBOLのスキルが必要とされ、2025年を境に消えるどころか、注目度が上がっています。

2025年以降も「COBOLエンジニアの需要」がなくならない3つの理由

【理由1】金融・公共機関などを支える「レガシーシステム」の存在

今でも銀行や保険、役所のシステムはCOBOLで動いています。変えるのが難しいだけではなく、変えなくても動くという強みがあります。

なぜ使い続けられているかというと…

  • 60年以上の実績があり、とにかく安定している
  • 金額計算などのミスを出しにくい仕組みになっている
  • 大量のデータ処理(バッチ処理)が得意

一度動いているシステムを止めて入れ替えるのは、大げさでなく“億単位の出費”と“数年単位の時間”が必要です。

そのため、COBOLシステムは改修されながら、まだまだ現役で使われていく可能性が高いのです。

【理由2】システム移行(マイグレーション)にCOBOL知識が不可欠

古いものを新しくしようという流れがあっても、古いものを理解できなければ新しいものにもつながりません

COBOLからJavaやクラウドへ移行するには、まずCOBOLコードを読み解くスキルが必要です。問題は、多くのプログラムが「書いた本人しかわからない」レベルで謎だらけなこと。だから移行にもCOBOLの知識が必要なんです。

COBOLエンジニアがやることは以下のような感じです。

  • 昔のCOBOLコードを読み解く
  • 移行計画を立てる
  • 移行後のテストやトラブル対応をする
  • COBOLと新技術の橋渡しをする

DXだのクラウド化だの言われても、土台となる古い知識がなければ話は進みません。意外と、過去を知る人の存在って貴重なんです。

【理由3】COBOLエンジニア不足と「希少価値」の高まり

COBOLエンジニアは数が減っています。なぜかというと、ベテランが引退していくのに、若手が育っていないからです。

大学の講義や資格試験でもCOBOLは出番が減っていて、触れる機会自体が少ない。結果として、COBOLをちゃんと書ける人は少数派になりつつあります。

需要はあるのに供給がない、という状態が続くとどうなるか。答えは簡単、報酬が上がる。実際に、COBOL経験者が優遇される求人も増えています。

今のうちにCOBOLを学んでおけば、就職・転職で「おっ?」と注目される存在になれるかもしれません。

需要はここ!COBOLエンジニアの仕事内容と活躍業界

COBOLエンジニアって、何をしてるの?と思うかもしれませんが、実は社会の基盤を支える大切な役割をこなしています。

2025年を見据えた仕事内容は、派手な開発よりも「今あるシステムを動かし続けること」に重点が置かれています。

主な仕事内容

  • システム保守・運用:エラー修正やちょっとした改善など、システムを安定させる日々の作業
  • 障害対応:予期せぬトラブル発生時の調査と復旧
  • テスト:修正後の動作確認、本番環境での動作検証
  • システム移行支援:古いシステムの調査や、新しいシステムへの橋渡し

まるで「IT界のメンテナンス職人」。地味かもしれませんが、止まったら大騒ぎになるようなシステムを支える仕事なんです。

主な活躍業界

  • 金融:銀行や保険など、お金を扱う現場ではCOBOLが現役です
  • 官公庁・インフラ系:年金、税金、電力など、暮らしに関わるシステムが多いです
  • 製造・流通:生産や在庫管理など、業務の中枢を動かすシステムがCOBOLで動いていることも
  • ITサービス企業(SIer):他社のシステム運用を請け負う企業にも需要があります

一言で言うと、「見えないけれど、いなくなると困る人」。そんな存在感がCOBOLエンジニアにはあります。

【2025年以降を見据える】COBOLエンジニアに求められるスキルとは?

COBOLを書けるだけでは、ちょっと物足りない時代です。これから活躍するには、もう一歩踏み込んだスキルが必要になります。

COBOLエンジニアに求められるスキル

  • COBOL言語の知識:文法、データ処理、ファイル操作など、基本はしっかりと
  • メインフレームの理解:z/OSやJCL、DB2など、COBOLが動く場所の知識も必須
  • 分析力・問題解決力:古いコードを読んで、問題の原因を見つける力が問われます
  • コミュニケーション力:チームで動く場面が多く、報告・相談がスムーズにできることが大事
  • 業務知識:金融や保険など、使われる現場の理解があると精度がグッと上がります

加えて、モダン技術との相性も強みになります。

たとえば、JavaやSQL、クラウド、DevOpsの基本があると、COBOLとの連携やシステム移行の場面で活躍の幅が広がります。COBOL一本より、ちょっと広く見渡せる人が求められています。

コードを書く手だけでなく、考える頭と伝える言葉も使うのがCOBOLエンジニアの仕事。言ってみれば「技術と人の間に立つ翻訳者」みたいな存在です。

COBOLエンジニアの年収目安と将来性

せっかく学ぶなら、ちゃんと稼げるのか気になりますよね。COBOLエンジニアの収入はどうなのでしょうか?

年収目安

COBOLエンジニアの年収は、経験やスキル、会社の規模などによって変わります。求人サイトなどを見てみると、おおよそ390万円〜610万円あたりが平均的とされています。

JavaやPythonを使う人たちと比べて少し低く感じるかもしれません。でも平均値ってあくまでも「平均」なんですよね。実際には、もっと高収入な人もいます。

COBOLが使われているのは、大手企業の基幹システムが多め。そうなると、年収にも夢が出てきます。フリーランスでは月60万円以上、年換算750万円クラスの案件もあるようです。

しかも、COBOLが書ける人はレア。経験があって業界知識もある人は、企業側にとって「なんとしてでも確保したい人材」なんです。だから交渉の余地も大きめです。

将来性(2025年以降の需要)

COBOLって古いイメージがありますが、2025年以降も一定の需要はあり続けます。ただし、なんでもできる万能職というより、特定の分野で頼りにされるタイプです。

理由はシンプルです。金融や官公庁のシステムって、一度作ったら長年動かし続けるんです。移行が難しい、止められない、そんな背景があります。

さらに、COBOLを書ける人が少なくなっている今、エンジニア不足が需要を支えているという状態も続いています。とはいえ、「COBOLだけ」でずっと戦えるかというと、それは少し心配です。

将来も活躍したいなら、COBOLを軸にしてこんなスキルを増やすのがおすすめです。

  • z/OSやJCLなどのメインフレーム知識
  • 金融・保険などの業界の業務知識
  • JavaやSQL、クラウドといった新技術

COBOLのスキルを「レトロな武器」で終わらせず、現代の技術と組み合わせると、一気に市場価値が高まります。まるで“昭和の名車に最新エンジンを積んだ一台”みたいな感じです。

2025年を見据えたCOBOLエンジニアになるためのアクションプラン

「意外とCOBOLってアリかも」と思い始めた人へ。ここでは、未経験からCOBOLエンジニアになるための道のりを、わかりやすく紹介します。

まずは、COBOLエンジニアのメリット・デメリットをざっくり整理

  • メリット
    • 特定分野での安定した需要(金融・公共など)
    • エンジニア不足による高い希少価値と好待遇の可能性
    • 文法がシンプルで、初心者でも習得しやすい
    • 社会インフラを支える仕事に関われる
    • 大規模システムの現場経験が積みやすい
  • デメリット
    • 新しい技術から離れがちで、流行には乗りにくい
    • 新規開発よりも保守・運用の仕事が中心
    • ドキュメントが少ない現場では、コード読解力が必要
    • 継続的に学ばないとスキルが古くなる

上記を踏まえて「やってみたい」と思ったら、次のステップへ進んでみましょう。

ステップ1:COBOL言語の基礎を習得する

COBOLは「見たまんまの英語みたい」で書かれた言語です。実は読みやすく、文法もシンプルなので、プログラミング未経験者にも意外と向いています。

おすすめの学習方法

  • オンライン学習サイト(無料もあります)
  • COBOL入門書籍
  • Webブラウザで動くCOBOL実行環境

まずは、プログラムの構成(部・節・段落)、変数の使い方、データの読み書き、簡単な演算処理から始めてみましょう。焦らずじっくりがコツです。

ステップ2:関連技術・知識(メインフレーム等)を学ぶ

COBOLだけ学んでも、実際に動かす環境を知らなければ力は発揮できません。COBOLは、メインフレームという大きなコンピューターで使われることが多いです。

学んでおきたい関連知識

  • z/OSなどのメインフレームの仕組み
  • JCL(ジョブ制御言語):COBOLプログラムを動かす命令文のようなもの
  • DB2とSQL:データベースとその操作の基本
  • 余裕があれば、CICSも:オンライン処理に使われる仕組み

すべてを一気に覚える必要はありません。「COBOLはこういう環境で使われているんだ」と全体像がつかめればOKです。

余裕が出てきたら、Javaやクラウドなど新しい技術も学んでおくと、後々のキャリアにプラスになります。

ステップ3:実務経験を積める求人を探す

知識がついたら、次は実践あるのみです。最初の就職・転職先はとても大事なので、よく選んで行動しましょう。

求人の探し方とポイント

  • 金融・保険・官公庁関連を扱う企業に注目
  • SIer(システム開発企業)もCOBOL求人が多い
  • 「未経験歓迎」「研修あり」などからチャレンジ
  • 最初はテスト担当や運用サポートなどもアリ

応募時には「なぜCOBOLを選んだのか?」を言えるようにしておきましょう。社会インフラを支えたい、希少価値のあるスキルを磨きたい、といった意欲が評価されることも多いです。

COBOL人材は減っていて、現場では常に人を求めています。行動した人から、チャンスは広がっていきます。

【まとめ】COBOLエンジニアの需要は2025年も続く!未来を見据えて挑戦しよう

この記事では「COBOL エンジニア 需要 2025」というテーマをもとに、現状から将来性、必要スキル、キャリアステップまでを紹介しました。

  • COBOLの需要は2025年以降も続くと予想されている
  • 理由は、金融・公共系の基幹システムがまだまだ現役だから
  • 仕事内容は保守・運用が中心。新規開発より“支える力”が求められる
  • COBOLに加え、メインフレームや業務知識、コミュニケーション力があると強い
  • 年収は平均レンジ内でも、希少性や経験次第で高待遇の可能性がある
  • 学習→環境理解→実務経験という順番でステップアップが目指せる

COBOLは確かに昔の言語。でも「昔からある=信頼されてきた」ということでもあります。2025年の崖に向けて、COBOLスキルはまだまだ現役。ちょっと地味だけど、なくては困る存在です。

安定した分野で、しっかりと価値のあるスキルを身につけたいと考えるなら、COBOLエンジニアという選択肢、わりと“アリ”ですよ。

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